エンターテイメントなどない。
高く広がる静空。樹木にとまる鳥たちのさえずり。
手入れの行き届いた庭園には、季節の花々が
風に吹かれてのんびりと揺れている。
時間と喧騒を忘れ、ひとときをすごす。
自由なる贅沢がそこにある。
マナーハウスに泊まる
その昔英国では、貴族や名士がその権勢を誇示するもの
として、広大な領土を持ち、庭園や邸宅 “ マナーハウス ”
を所有していた。
マナーとは、ここでは礼儀の意でなく、「 荘園 」をさし、
中世ヨーロッパにおいて贅の象徴であるマナーハウスは、
いま、レトロながら洗練されたホテルとして親しまれている。
前庭の花壇の花ひとつひとつは素朴で可憐だが、どれもがそこに植わる意味があり役割を果たしている。
どう観られるか、というセンスに対して
決して手を抜かないという感覚に脱帽
エントランス横の赤いジャガーがひときわ目を引く。
中庭の井戸はオブジェのひとつと化している。